STEP BULATS試験がビジネスシーンでの英語力を測ることを目的としているという性格上、受験者のほとんどがビジネスマン。会社から言われて受験することになったものの、普段の業務で忙しく、家に帰ったら家族サービス・・・試験に対策に十分な時間を割くことのできない!結局対策もせずにぶっつけ本番!といった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、STEP BULATS試験は英検やTOEICに比べて歴史の浅い試験。頑張って時間を取って勉強しようとしても、残念ながら世の中に対策本がまだほとんどありません。会社帰りに街の大きな本屋さんに行ってSTEP BULATSの対策本を立ち読みしてみよ♪なんて思ってもまず見つかりません。
と、いうことで、このページでは、STEP BULATS試験を受けるにやっておけば確実にスコアアップを期待できる即効性のあるSTEP BULATS対策をご紹介しています。
STEP BULATS試験には
- Listening&Reading
- Speaking
- Writing
の合計3種類の試験がありますが、ここでは特にスコアが上がりにくいWriting試験対策とSpeaking試験対策にフォーカスしてご紹介します。
STEP BULATS対策: Writing編
対策1:Writingの解答は配点の多いPart 2から始めるのがおススメ
STEP BULATSのライティング試験はメール形式のPart1と報告書形式のPart2からなる2部構成です。
それぞれ回答時にはword数制限があり、Part1は50~60words、Part2は180~200wordsです。
この文字数制限からも分かる通り、Part1よりもPart2の方が配点が高くなっています。Writingのパート全体の1/3をPart1が、残り2/3をPart2が占めます。
このため、問題の順番通りPart1から始めた結果、Part1に時間を使いすぎてPart2が半分しか解けなかった(泣)・・・。となると単純に考えてPart2の配点2/3のうちの1/2、つまりWriting部分の全スコアの1/3を失います。
逆にPart2から初めてPart1が半分できなかった(泣)となってもPart1の配点1/3のうち1/2、つまり全スコアの1/6を失うだけで済みます。
ということで、問題を解き始めるときには配点の多いPart2から始めることをお勧めします。
ライティング速度が速く、45分もかからないぜ!という方も、途中で急に考えが浮かんでこない!といったこともあり得ます。トイレに行きたくなってしまうかも知れません。問題の順番にとらわれず、Part2から始める、というのを習慣にするとよいでしょう。
ちなみに、ペーパー版でもそうでしたが、オンライン版でもライティング試験の45分中であればPart1とPart2は自由に行き来できます。
対策2:Writingのword数制限は最低クライテリアだけ意識しよう
上にも書きましたが、ライティング試験のPart1では、50~60words、Part2では、180~200wordsというword数制限があります。
許容されるword数のばらつきは、Part1で10words、Part2で20wordsです。メールやレポートの中身を、問題で指定された3つのポイントを押さえつつword数をこの狭いばらつき範囲にピタッと抑えるのはいくら問題数をこなして慣れていったとしても簡単なことではありません。
この難しさに配慮してなのか、何なのか分かりませんが、幸い、採点基準上では最低word数を満足していれば減点しないとされています(管理人が参加した民間のSTEP BULATS対策講座では、現役のSTEP BULATSの採点者でもある講師からそのような説明がありました)。
ということで、Writing試験におけるword数制限はミニマム制限をクリアすることだけに気を遣いましょう。Part1なら50words以上、Part2なら180words以上です。
ちなみにPart 1、Part 2とも問題文で、問題文中に示された3つのポイントについて言及すること、との指示があります。それぞれのポイントについてトピックセンテンスとサポートセンテンスを書いて、さらに前書きと結言を書くと必然的に最低word数はクリアできるはずです。
Writing試験では最低word数だけ意識して上限word数は無視してOKです。それよりも、より論旨の一貫したロジカルな文章をより豊富な語彙、表現を使って書くことに専念しましょう。
STEP BULATS対策:Speaking編
対策1:Part1 Interviewの回答は予め暗記しよう
STEP BULATSのSpeaking試験はPart1からPart5の5部構成です。
Part1:インタビュー(8問)
Part2:音読(8問)
Part3:プレゼン
Part4:グラフの説明
Part5:ロールプレイ
このうちのPart2は読むだけなので、何てしゃべろかな~的な悩みはありません。
一方、他のPart1、3~5は問題文に応じて即座に自分の頭で考えて(考えながら)しゃべる必要があります。
英語をしゃべることに慣れていない場合、質問されてから、まず何て回答しようかな~と考える時間と、考えた回答を英語にする時間が必要でしゃべり始めるまでに時間がかかってしまったり(減点対象)、しどろもどろになってしまったりします。
この対策はとにかく反復練習して考えながらしゃべることに慣れる必要があってどうしても時間がかかります。これはこれで対策として必要なのですが、Part1のインタビューに関しては、聞かれる内容が決まっているので、回答を予め準備してこれを暗記しておけばその場でスラリと回答することができます。
以下のページを参考にして自分なりの回答を準備しておきましょう。
STEP BULATS Speaking Part1の質問内容の例題とその解答例
対策2:「ん~」とか「えー」とか言わない
STEP BULATSは英語の試験です。当然回答も全て英語でしなければなりません。
普段の日常生活で言葉を発する前に「ん~」とか「えー」とか言うくせがある人も、ない人も英語をしゃべるときに中々言葉が出てこずに、ついついこうした意味のない言葉を発してしまいます。これが日本語なのかどうかという話は別として、英語では使いません。
考えていて時間を稼ぎたい場合には、代わりに以下のいずれかを使いましょう。
Well,…
Umm,…
Let me see….
Well,… Let me see…などと組み合わせて使っても構いません。
こうした表現はネイティブにとってもごく自然で、考えている時には迷わずこれらを使いましょう。「ん~」「えー」と言ったり、沈黙が長く続くと減点対象になりますが、こうした表現は減点対象になりません。
Well…などを使って時間を稼ぐと、採点対象となる本来の回答時間が短くなってしまいますので、使っても一瞬だけ、というのが大前提ではありますが。
STEP BULATS対策のまとめ
いかがでしたでしょうか。このページでは、忙しいサラリーマン受験生のために、即効性のあるSTEP BULATS対策を合計で4つだけご紹介しました。
対策1:Writing試験の回答は配点の多いPart2から始めよう
対策2:Wrirting試験のWord数制限で気にするのは最低word数だけでOK
対策3:Speaking試験のPart1 Interviewの回答は予め暗記しよう
対策4:Speaking試験で「ん~」や「えー」はご法度!Well….などを使おう
これ以外の対策もありますので、もっと対策を知りたいかたはこちらをご覧ください。