このページでは、Eメールを英語で書く場合の出だしの書き方をご紹介します。この部分は、頭語とかSalutationsと言われます。
STEP BULATS writings試験のPart1では必ず書く部分なので、この記事を読んでマスターしましょう。
頭語(Salutations)とはEメール本文の出だしに書く宛先のことです。最も簡単なのは、Dear Mr.Smithのように、Dearの後に敬称+名前を書くものです。
この表現に加え、相手の名前がわからない場合、複数人向けのメールを書く場合などいろいろバリエーションを知っておくと試験本番で困りません。
また、メールを書く相手によって頭語の書き方を変えれば得点アップも期待できます。相手に応じた丁寧さの使い分けもSTEP BULATS試験の採点項目の中に入っているためです。
(STEP BULTAS試験の採点基準はこちらを参照→STEP BULATS試験の評価・採点基準)
それでは、具体的に見ていきましょう。
1. 初めての相手、改まった関係の場合
初めてメールを送る場合、改まった関係の相手にメールを送る場合には、以下の表現が使えます。
Dear + Mr./Ms. ファミリーネーム,
(例)
Dear Mr.Bauer(相手が男性の場合)
Dear Ms.Bauer(相手が女性の場合)
ここで大事なのは、ファミリーネームだけを書くということです。Dear Mr. Jack Bauerとしてはいけません。ファーストネームは書かないように気を付けましょう。
また、これはよく忘れてしまいがちなのですが、ファミリーネームの後にカンマ「,」をつけましょう。次の行の書き出しは最初の文字を大文字にして書き始めます。カンマで終わるからと言って、小文字で書き始めてはいけません。
男性の場合にはMr.、女性の場合にはMs.とするのがよいです。既婚・未婚を区別してMs./Mrs.とするのは最近のビジネス英語では一般的ではありません。
2. 親しい人、何度かメールをやりとりした相手の場合
メールを送る相手が親しい人である場合や、既に何度かメールをやりとりしたことのある場合には、Dear + ファーストネームとします。
(例) Dear Bauer,
さらに友人や親しい同僚の場合には、さらに踏み込んで、Hi + ファーストネームとします。
(例) Hi Bauer,
3. 相手の性別がわからない場合
名前だけ見て勝手に性別を判断していて、実際に会ってみると思い込みだったなんて経験がないでしょうか?
日本語の場合には、メールの宛先は佐藤様のように名字+様にするので、性別を区別する必要はないのですが、英語の場合はMr./Ms.をつける慣例になっています。
KellyやMichell、Robinなど、名前によっては男性か女性か判断がつかない場合はどうすればよいのでしょうか。
この場合は、Dear + ファーストネーム + フルネーム, のようにDearの後にフルネームを書きます。
(例)
Dear Jack Bauer,
このような書き方はあまり一般的ではないため、毎回使うのには適しませんが、性別が分からず、失礼を避けるためにはこの表現を活用するとよいでしょう。
4. 担当者の名前が分からない場合
買った商品が故障したため、修理依頼のためにサービスセンターにメールを送るような場合、メールを開く相手の名前がわからない場合が多いです。
相手がわからない時の宛先の書き方にはいくつかバリエーションがあります。
- To whom it may concern,
まずは少し長いですが、
To whom it may concern,
という表現があります。日本語の場合、ご担当者様へ、といったニュアンスです。これは相手によらず使えます。
- Dear Sir or Madam,
相手によらず広く使える表現のもうひとつの例として、
Dear Sir or Madam,
という表現があります。名前を書く代わりにSir、Madamという表現を使っています。
- Dear Sir,
状況としては少ないかもしれませんが、相手が男性だと分かっている場合には、Madamを省略してDear Sir,とだけ書きましょう。
- Dear Madam,
反対に相手が女性だと分かっている場合には、Sirを省略してDear Madam,と書きましょう。
5. 複数の相手にメールを送る場合
STEP BULATS試験では、社員に一斉に通知メールを送るといった想定もあるので、複数の相手にメールを送る場合の表現も覚えておきましょう。
- Dear colleagues, (同僚のみなさま)
まずは社内の同僚に一斉メールを送る場合です。Dear colleagues, という表現が使えます。
- Dear customers, (顧客のみなさま)
次はお客さんに一斉メールを送る場合には、Dear customers,という表現を使います。ダイレクトメールを送付するような場合を考えるとよいでしょう。
- Dear concerned parties, (関係者のみなさま)
顧客、同僚、ビジネスパートナーなどの区別をせず、関係各位、といったくくりでメールを送りたい場合には、Dear concerned parties,という表現を使いましょう。
頭語(Salutation)の表現まとめ
ここでは、英語Eメールを書き始めるときのSalutationの書き方を勉強しました。
最後に、ここで学んだ宛名を書くときの表現をまとめます。どんなときに使うんだったっけかな~という方は、上の説明を読み返しましょう。
Dear Mr./Ms. Bauer
Dear Bauer,
Hi Bauer,
Dear Jack Bauer,
To whom it may concern,
Dear Sir or Madam,
Dear Sir,
Dear Madam,
それでは!